「昼間は快適なのに、夜になるとネットが重くなる」「夜だけ動画がカクカクする」そんな経験はありませんか。光回線を使っていても、夜間に速度が低下するのはよくある現象です。
OCNが公開しているデータによると、平日・休日ともに20時〜21時の時間帯に最もトラフィックが多くなることがわかっています。仕事や学校から帰宅した多くの人が一斉にネットを使い始めるため、回線が混雑するのです。
この記事では、光回線が夜に遅くなる原因を詳しく解説し、今すぐできる対策から根本的な解決方法まで、段階別にご紹介していきます。

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光回線が夜に遅くなる主な原因
夜間の速度低下は、一つの原因ではなく複数の要因が重なって発生しているケースがほとんどです。主な原因を理解しておきましょう。
回線の混雑(トラフィック集中)
光回線は多くのユーザーで帯域を共有しています。特に20時〜24時は利用者が集中するため、プロバイダのネットワーク設備に負荷がかかり、速度低下が起こりやすくなります。これはIPv4 PPPoE接続を使っている場合に顕著です。
マンションの配線方式
マンションでVDSL方式を利用している場合、建物内の共用部から各部屋までは電話回線(メタル線)を使って接続しています。最大速度が100Mbpsに制限されるうえ、同じ建物の住人が同時にネットを使うと速度がさらに低下します。
WiFiルーターの処理能力不足
古いルーターを使っていると、夜間に家族が一斉に使い始めたときに処理能力が追いつかなくなることがあります。特に複数のデバイスで動画やゲームを同時に利用する場合、ルーターの性能がボトルネックになりやすいです。
目安として、購入から5年以上経っているルーターは同時接続の処理が苦しくなってきます。夜だけ遅いという症状が家族の在宅時間と重なっているなら、まずここを疑ってみる価値があります。
プロバイダの設備不足
利用者数に対してプロバイダの設備(網終端装置など)のキャパシティが不足している場合、夜間の速度低下が慢性的に発生します。この場合は、自宅の環境をいくら改善しても効果が薄いため、プロバイダの見直しが必要です。


今すぐできる対策
まずはお金をかけずにできる対策から試してみましょう。これだけで改善するケースも少なくありません。
ルーターとONUを再起動する
最も手軽で効果的な方法です。電源を抜いて30秒待ち、ONUから先に電源を入れ、その後ルーターを起動してください。内部メモリがリセットされて処理速度が回復します。
5GHz帯のWiFiに接続する
2.4GHz帯は電子レンジやBluetoothと電波干渉を起こしやすく、夜間は特に影響が大きくなります。ルーターが5GHz帯に対応している場合は、SSIDを確認して5GHz帯に接続し直してみてください。
使っていないデバイスのWiFiを切る
スマホ、タブレット、ゲーム機、スマート家電など、WiFiに接続しているデバイスが多いと帯域が分散します。使っていない機器のWiFi接続をオフにするだけでも、メインで使いたい機器の速度が改善する可能性があります。
有線接続に切り替える
動画視聴やオンラインゲームなど、安定した速度が必要な用途では有線接続が効果的です。WiFiを介さないため、電波干渉の影響を受けません。
なお、有線にしても速度が伸びないときは、ケーブルの規格が古い可能性があります。CAT5以下のケーブルはそこが上限になってしまうため、手元のケーブルの側面に印字された規格を確認してみてください。
根本的な解決方法
上記の対策で改善しない場合は、より踏み込んだ対策が必要です。
IPv6 IPoE接続に切り替える
夜間の速度低下の最も効果的な解決策は、IPv6 IPoE接続への切り替えです。従来のIPv4 PPPoE接続ではプロバイダの混雑ポイントを経由しますが、IPv6 IPoEはその混雑ポイントを回避できるため、夜間でも安定した速度が出やすくなります。
多くのプロバイダでIPv6オプションは無料で提供されており、マイページから申し込むだけで切り替えられるケースがほとんどです。
契約中のプロバイダでIPv6オプションが用意されていない場合は、プロバイダごと乗り換えるという手もあります。上の速度ガイドを出している@nifty光であれば、月額は戸建て5,720円・マンション4,378円、WebLikoプランを選べば戸建て5,478円・マンション4,158円という設定です(2年プラン/3年プラン)。
申し込み前に、自宅の住所でIPv6 IPoEが提供されるかどうかは公式サイトで確認しておきましょう。



WiFiルーターを買い替える
WiFi 6(802.11ax)対応のルーターに買い替えると、複数台の同時接続時でも速度が落ちにくくなります。WiFi 6はOFDMAやMU-MIMOといった技術により、多数のデバイスを効率的に処理できるため、夜間の家族利用にも強いです。
プロバイダを変更する
プロバイダの設備不足が原因の場合は、プロバイダの変更が有効です。フレッツ光やコラボ光を利用中であれば、「事業者変更」の手続きで工事不要・番号そのままでプロバイダを切り替えられます。
事業者変更の切り替え先としては、GMOとくとくBB光も候補に入ります。月額はプロバイダー料込みで戸建て5,390円・マンション4,290円、転用・事業者変更なら工事費は0円です。
契約期間の縛りがなく解約違約金も0円なので、「夜の速度が変わらなければ次を試す」という進め方ができるのは、原因の切り分けが難しい速度トラブルでは扱いやすいところです(支払いはクレジットカードのみ)。



回線自体を乗り換える
マンションのVDSL方式がボトルネックになっている場合や、プロバイダ変更でも改善しない場合は、回線自体の乗り換えを検討しましょう。NURO光やauひかりなど、独自回線のサービスは混雑の影響を受けにくい傾向があります。
このうちNURO光はダークファイバーを使った独自回線で、最大2Gbps・平均Ping約11ms・実測約580Mbpsという水準です。月額は戸建て・マンション共通の5,500円で、ソフトバンクのおうち割 光セットの対象にもなります。ただし提供エリアが限られ、工事が2回必要で開通までに1〜3ヶ月かかるため、まずは自宅が対象エリアかどうかの確認から始めてください。



- ルーター・ONUの再起動
- 5GHz帯への切り替え・有線接続
- IPv6 IPoE接続への変更
- ルーターの買い替え
- プロバイダの変更
- 回線の乗り換え
4番目のルーター買い替えでは、リビングだけでなく家全体を安定させたい場合にメッシュ型という選択肢もあります。親機と子機を連携させて電波の穴を埋める仕組みで、部屋数が多い家庭や2階建てで採用されることが増えています。
速度低下を事前に防ぐ習慣
日常的にいくつかの習慣を取り入れることで、夜間の速度低下を予防できます。
- 大容量ファイルのダウンロードは利用者が少ない日中に行う
- ルーターのファームウェアを定期的にアップデートする
- 不要なアプリのバックグラウンド通信をオフにする
- ルーターを月に1回程度再起動する習慣をつける
再起動を習慣にするなら、電源プラグの抜き差しが面倒にならない環境を作っておくのが近道です。口ごとにスイッチが付いたタップにまとめておけば、ONUとルーターを順番に入れ直す作業が数秒で済みます。
よくある質問
Q. 夜に遅いのはプロバイダのせいですか?
A. プロバイダが原因のこともありますが、自宅の環境やルーターの性能が原因のケースも多いです。まず有線接続で速度を測定し、有線でも遅い場合はプロバイダや回線が原因の可能性が高いです。
Q. IPv6に対応しているか確認する方法は?
A. test-ipv6.comにアクセスすると、IPv6接続ができているかを確認できます。また、プロバイダのマイページでもIPv6オプションの契約状況を確認できます。
Q. マンションのVDSL方式は変更できますか?
A. 管理会社やオーナーの許可が必要になりますが、光配線方式への変更工事を依頼することは可能です。ただし、建物全体の工事が必要になることもあるため、個人での対応が難しい場合もあります。
まとめ
光回線が夜に遅くなるのは、回線の混雑やルーターの性能不足など、複数の原因が考えられます。まずはルーターの再起動やWiFi帯域の変更といった簡単な対策から始めて、それでも改善しない場合はIPv6への切り替えやプロバイダの変更を検討してみてください。
対策を順番に試していけば、多くの場合で夜間の速度低下は改善できます。焦らず一つずつ確認していきましょう。





