オンラインゲームで「ラグがひどい」「操作してから反映されるまでに遅延がある」と感じたことはありませんか。その原因の多くは、Ping値の高さにあります。
Ping値とは、データが自分のデバイスからサーバーに届いて戻ってくるまでの時間(応答速度)を表す数値で、単位はms(ミリ秒)です。この数値が大きいほど遅延が大きく、小さいほどレスポンスが良好ということになります。
この記事では、Ping値の基本的な知識から、具体的にPing値を下げるための対策まで、わかりやすく解説していきます。

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Ping値の基本知識
Ping値の目安
Ping値は低いほど良く、用途によって求められる水準が異なります。
- 15ms以下:非常に良好。FPSや格闘ゲームでも快適
- 16〜30ms:良好。ほとんどのオンラインゲームで問題なし
- 31〜50ms:標準的。一般的な利用には支障なし
- 51〜100ms:やや遅い。FPSでは遅延を感じる可能性あり
- 100ms以上:遅い。オンラインゲームにはストレスを感じるレベル
FPSや格闘ゲームなどリアルタイム性が求められるジャンルでは、Ping値20ms以下が理想とされています。RPGやシミュレーションゲームなど、リアルタイム性がそれほど求められないジャンルであれば、50ms以下で十分です。
Ping値と下り速度の違い
下り速度(ダウンロード速度)は「一度に運べるデータの量」、Ping値は「データが届くまでの時間」です。高速道路に例えると、下り速度は「道路の車線数」、Ping値は「目的地までの距離」のようなものです。車線数が多くても目的地が遠ければ到着は遅くなります。

Ping値を測定する方法
まずは現在のPing値を確認しましょう。以下のツールで簡単に測定できます。
- みんなのネット回線速度(みんそく):下り・上り速度とPing値をまとめて測定可能
- Speedtest by Ookla:サーバーを選択して測定できるため、ゲームサーバーに近い地域のサーバーでの測定が可能
- コマンドプロンプト:Windowsの場合「ping google.com」と入力すれば、Googleのサーバーへの応答速度を確認できます
時間帯を変えて複数回測定し、平均値を確認することが大切です。夜間は混雑でPing値が高くなりやすいため、日中と夜間の両方で測定してみてください。
Ping値を下げる具体的な方法
Ping値を下げるための対策を、手軽にできるものから順にご紹介します。
有線接続に切り替える
Ping値を下げるために最も効果的な方法が有線接続への切り替えです。WiFi接続は電波干渉や距離の影響でPing値が不安定になりがちですが、LANケーブルで直接接続すれば安定した低Ping値が得られます。
LANケーブルはCAT6以上の規格を選びましょう。CAT5やCAT5eでも使えますが、CAT6以上の方がノイズ耐性に優れています。
ルーター・ONUを再起動する
ルーターやONUの不具合でPing値が高くなっているケースは珍しくありません。電源を抜いて30秒待ち、ONUから先に電源を入れ直してみてください。内部メモリがリセットされ、処理効率が回復する可能性があります。
不要なアプリケーションを閉じる
バックグラウンドで動いているアプリケーション(OSの自動アップデート、クラウドストレージの同期、動画配信サービスなど)が通信帯域を消費していると、Ping値が上がります。ゲームをプレイする前に不要なアプリを閉じましょう。
IPv6 IPoE接続に切り替える
IPv4 PPPoE接続はプロバイダの網終端装置を経由するため、混雑時にPing値が上がりやすい仕組みです。IPv6 IPoE接続に切り替えることで、混雑ポイントを回避し、Ping値が安定することが期待できます。
多くのプロバイダでIPv6オプションは無料で提供されています。マイページから申し込むだけで切り替えられるケースがほとんどです。
ルーターのQoS設定を活用する
QoS(Quality of Service)はネットワーク上のトラフィックに優先順位をつける機能です。ゲームの通信を高優先度に設定することで、他のデバイスの通信に影響されにくくなり、ゲーム中のPing値の安定性が向上します。
QoS設定はルーターの管理画面(通常はブラウザで192.168.1.1や192.168.0.1にアクセス)から変更できます。設定方法はルーターの取扱説明書やメーカーのサポートページで確認してください。
DNS設定を変更する
DNSサーバーを高速なものに変更することで、名前解決の速度が向上し、結果的にPing値の改善につながることがあります。以下のパブリックDNSが広く利用されています。
- Google Public DNS:8.8.8.8 / 8.8.4.4
- Cloudflare DNS:1.1.1.1 / 1.0.0.1
WiFiルーターを買い替える
5年以上使っているルーターは、処理性能が現在の通信環境に追いついていない可能性があります。WiFi 6(802.11ax)対応のルーターは、OFDMAやMU-MIMOといった技術により、遅延を低減する設計になっています。
回線自体を見直す場合の選択肢
上記の対策を試してもPing値が改善しない場合は、回線自体の見直しが必要かもしれません。
独自回線のサービスを検討する
フレッツ光やコラボ光は多くのユーザーで回線を共有しているため、混雑の影響を受けやすい傾向があります。NURO光やauひかりなどの独自回線は、利用者が相対的に少ないため、Ping値が安定しやすいとされています。
ゲーム特化の光回線を検討する
最近では、ゲーミング向けに設計された光回線サービスも登場しています。hi-hoひかり with gamesなど、低Ping値と帯域安定性に特化したサービスは、ゲーマーにとって有力な選択肢です。
- 有線接続に切り替える
- ルーター・ONUを再起動する
- 不要なアプリを閉じてから測定する
- IPv6 IPoE接続に切り替える
- ルーターのQoS設定でゲームを優先にする
- DNS設定を変更する
- 5年以上使っているルーターは買い替えを検討する
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よくある質問
Q. Ping値は0msにできますか?
A. 物理的にサーバーとの距離がある以上、Ping値を0msにすることは不可能です。国内サーバーへのアクセスであれば、5〜15ms程度が理想的な数値です。
Q. WiFi 6のルーターに変えたらPing値は下がりますか?
A. WiFi接続でプレイしている場合は改善する可能性がありますが、最もPing値に効果的なのは有線接続です。ルーターを買い替える場合は、有線接続と組み合わせることをおすすめします。
Q. プロバイダによってPing値は変わりますか?
A. はい、プロバイダの設備やネットワーク構成によってPing値は異なります。みんそくなどの測定サイトで、プロバイダごとのPing値の実測データを確認してみるとよいでしょう。
まとめ
Ping値はオンラインゲームの快適さを左右する重要な指標です。まずは有線接続への切り替えとIPv6 IPoE接続の利用を試してみてください。この2つだけでPing値が大幅に改善するケースは多いです。
それでも改善しない場合は、ルーターの買い替えやQoS設定の見直し、最終的には回線自体の乗り換えを検討しましょう。自分の環境に合った対策を順番に試していくことが、快適なオンラインゲーム環境への近道です。

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