工事不要で手軽に使えるホームルーターと、安定した高速通信の光回線。どちらを選ぶか迷っている方は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、速度と安定性は光回線が圧倒的に上です。しかしホームルーターには光回線にはない明確なメリットがあります。この記事では実測データをもとに両者を比較し、用途別にどちらが向いているかを解説します。
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そもそもの通信方式の違い
光回線
自宅まで光ファイバーケーブル(有線)を引き込んで通信する方式です。物理的なケーブルで接続するため、天候や周囲の電波状況に左右されにくく安定した高速通信が可能です。最大速度は1Gbps〜10Gbpsが主流です。
ホームルーター
モバイル回線(4G/5G)の電波を受信してWiFiに変換する装置です。工事不要でコンセントに挿すだけで使えます。ただし電波状況によって速度が大きく変動します。ドコモ home 5G、WiMAX、SoftBank Airなどが代表的なサービスです。

速度の実測データで比較
実測データで両者を比較してみましょう(記事執筆時点の参考値です)。
光回線の平均速度
| 回線名 | 下り平均 | 上り平均 | Ping平均 |
|---|---|---|---|
| NURO光 | 約580Mbps | 約520Mbps | 約12ms |
| auひかり | 約500Mbps | 約480Mbps | 約15ms |
| ドコモ光 | 約270Mbps | 約250Mbps | 約19ms |
| ソフトバンク光 | 約310Mbps | 約270Mbps | 約17ms |
ホームルーターの平均速度
| サービス名 | 下り平均 | 上り平均 | Ping平均 |
|---|---|---|---|
| ドコモ home 5G | 約180Mbps | 約20Mbps | 約50ms |
| SoftBank Air(Airターミナル5) | 約90Mbps | 約8Mbps | 約45ms |
| WiMAX(Speed Wi-Fi HOME 5G) | 約120Mbps | 約15Mbps | 約45ms |
数値を見れば一目瞭然です。光回線はホームルーターの2〜5倍の速度が出ています。特に上り速度の差は歴然で、光回線が250〜520Mbps出ているのに対しホームルーターは8〜20Mbps程度です。Ping値も光回線の方がかなり低くなっています。
最新の実測データはみんなのネット回線速度(みんそく)で確認できます。

用途別の快適度比較
動画視聴(YouTube・Netflix)
4K動画に必要な速度は約25Mbpsです。ホームルーターでも十分視聴可能ですが、夜間の混雑時にホームルーターは速度が落ちやすいため、ピーク時間帯に4K動画が途切れることがあります。光回線ならまず問題ありません。
テレワーク(Zoom・Teams)
ビデオ会議に必要な速度は下り・上りともに10〜30Mbps程度です。数値だけ見ればホームルーターでも足りそうですが、問題は安定性です。ホームルーターは電波状況によって速度が変動するため、会議中に映像が固まったり音声が途切れたりするリスクがあります。仕事で使うなら光回線の方が安心です。
オンラインゲーム
速度よりもPing値(応答速度)が重要です。光回線のPing値は10〜20ms程度であるのに対し、ホームルーターは40〜60ms程度です。FPSや格闘ゲームでは確実に不利になります。オンラインゲームをプレイするなら光回線一択です。
SNS・Web閲覧
SNSやWebブラウジング程度であれば、ホームルーターでも全く問題ありません。10Mbpsもあれば快適に使えます。
大容量ファイルの送受信
ホームルーターの弱点が顕著に出るのがこの用途です。上り速度が遅いため、クラウドへの大容量アップロードや動画ファイルの送信に時間がかかります。光回線なら上りも数百Mbps出るため、大容量ファイルを頻繁に扱う方は光回線を選んでください。
月額料金の比較
ホームルーター
- ドコモ home 5G:月額4,950円
- SoftBank Air:月額5,368円(12ヶ月目まで割引あり)
- WiMAX:月額4,000〜5,000円程度(プロバイダによる)
光回線(戸建て)
- ドコモ光:月額5,720円
- ソフトバンク光:月額5,720円
- GMOとくとくBB光:月額4,818円
光回線(マンション)
- ドコモ光:月額4,400円
- ソフトバンク光:月額4,180円
- GMOとくとくBB光:月額3,773円
意外かもしれませんが、マンションタイプの光回線はホームルーターより安いケースが多いです。戸建てでも月額の差は500〜1,000円程度です。この差で圧倒的な速度差があることを考えると、光回線のコスパは非常に高いと言えます。

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ホームルーターの方が向いている人
速度では光回線に劣りますが、ホームルーターには明確なメリットがあります。
工事ができない・したくない人
光回線は開通工事が必要で、通常2〜4週間かかります。賃貸で工事の許可が降りない場合や、すぐにネットを使いたい場合はホームルーターの方が適しています。コンセントに挿すだけで即日利用可能です。
引っ越しが多い人
光回線は引っ越しのたびに工事が必要で、費用も時間もかかります。ホームルーターなら住所変更手続きだけで引っ越し先でもすぐに使えます。転勤が多い方にとっては大きなメリットです。
一人暮らしでライトな使い方の人
一人暮らしでSNSや動画視聴がメインであれば、ホームルーターの速度でも十分です。手続きが簡単で初期費用も抑えられます。
光回線の方が向いている人
家族で使う人
複数人が同時にネットを使うと、ホームルーターでは帯域が足りなくなりがちです。光回線なら家族全員が同時に動画を視聴しても余裕があります。
テレワーカー・フリーランス
仕事で使う以上、安定性が最も重要です。光回線なら「会議中にネットが落ちた」というリスクを最小限に抑えられます。
オンラインゲーマー
前述の通り、Ping値の差が大きすぎます。光回線以外の選択肢はありません。
動画投稿・ライブ配信をする人
上り速度が重要です。ホームルーターの上り8〜20Mbpsでは高画質なライブ配信は厳しいです。光回線なら上りも100Mbps以上出るため安心です。
5Gでホームルーターは光回線に追いつくのか
「5Gが普及すればホームルーターも光回線並みの速度になるのでは?」という意見もあります。
確かに5Gの理論値は下り最大20Gbpsで光回線を上回ります。しかし記事執筆時点での現実は以下の通りです。
- 5Gエリアはまだ限定的(特にSub6やミリ波は都市部の一部のみ)
- 実測速度は4Gの数倍程度で、理論値には程遠い
- ユーザーが増えれば基地局が混雑して速度は低下する
- 上り速度やPing値は光回線に大きく劣る
将来的に差は縮まる可能性がありますが、記事執筆時点では光回線の方が圧倒的に有利という状況は変わっていません。

まとめ
ホームルーターと光回線の比較をまとめます。
- 速度:光回線がホームルーターの2〜5倍速い
- 安定性:光回線が圧倒的に安定(有線接続のため)
- Ping値:光回線が10〜20ms、ホームルーターが40〜60ms
- 手軽さ:ホームルーターが圧勝(工事不要・即日利用)
- 料金:マンション光回線の方が安い場合も。戸建てはほぼ同等
腰を据えて住むなら光回線、引っ越しが多い方や短期滞在ならホームルーター。自分の用途と優先順位に合わせて選んでください。
※記事執筆時点での情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
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