「テレワーク中にZoomが固まって、上司の話が聞こえなくなった…」という経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
テレワークが当たり前になった現在、自宅のネット環境が仕事の生産性に直結する時代です。特にZoomやTeamsなどのビデオ会議は、回線速度が足りないと映像がカクカクになったり、音声が途切れたりして業務に支障が出ます。
この記事では、テレワークに必要な回線速度の目安と、快適に使うためのコツを解説します。
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Zoom・Teamsに必要な回線速度
まずは各ビデオ会議ツールが公式に推奨している速度を確認しましょう。
Zoomの推奨速度
| 利用形態 | 下り(受信) | 上り(送信) |
|---|---|---|
| 1対1のビデオ通話(HD) | 1.2Mbps | 1.2Mbps |
| グループビデオ通話(HD) | 2.5Mbps | 3.0Mbps |
| 画面共有のみ | 1.0Mbps | 1.0Mbps |
| ギャラリービュー(25人) | 4.0Mbps | 3.0Mbps |
Microsoft Teamsの推奨速度
| 利用形態 | 下り(受信) | 上り(送信) |
|---|---|---|
| 1対1のビデオ通話(HD) | 1.5Mbps | 1.5Mbps |
| グループビデオ通話(HD) | 2.5Mbps | 4.0Mbps |
| 画面共有 | 1.0Mbps | 1.5Mbps |
Google Meetの推奨速度
| 利用形態 | 下り(受信) | 上り(送信) |
|---|---|---|
| 1対1のビデオ通話(HD) | 2.6Mbps | 3.2Mbps |
| グループビデオ通話 | 3.2Mbps | 3.2Mbps |
数値だけ見ると「そんなに低くていいの?」と思うかもしれません。しかし、これはあくまで最低限の推奨値です。実際には以下の理由でもっと余裕が必要になります。

推奨速度だけでは不十分な理由
速度は常に変動する
ネットの速度は常に一定ではありません。瞬間的に速度が落ちることもあるため、推奨値ギリギリでは不安定になります。余裕を持って下り・上りともに30Mbps以上は確保したいところです。
他のアプリやデバイスも通信している
ビデオ会議中も、メールの受信やクラウドストレージの同期、ブラウザのタブなどがバックグラウンドで通信しています。家族が同じ回線で動画を視聴していると、さらに帯域を圧迫します。
上り速度が重要
テレワークで見落としがちなのが上り(アップロード)速度です。ビデオ会議では自分の映像と音声を送信するため、上り速度が重要になります。光回線なら上りも100Mbps以上出ることが多いですが、ホームルーターやポケットWiFiだと上りが10〜20Mbps程度で、ギリギリになることがあります。
テレワークの用途別に必要な速度
ビデオ会議(Zoom・Teams・Google Meet)
推奨:下り・上りともに30Mbps以上
HD画質でのグループ通話でも公式には数Mbpsで足りますが、安定性を考えて30Mbps以上あると安心です。複数人の会議で画面共有しながらチャットも使う場合は、50Mbps以上あるとさらに余裕があります。
クラウドストレージの利用(Google Drive・OneDrive・Dropbox)
推奨:下り・上りともに30Mbps以上
大容量ファイルのアップロード・ダウンロードが頻繁にある場合は、上り速度が特に重要です。プレゼン資料や動画ファイルのアップロードに時間がかかると、仕事の効率が落ちます。
VPN接続
推奨:下り・上りともに50Mbps以上
会社のネットワークにVPN接続して仕事をする場合、VPNの暗号化処理で実効速度が3〜5割程度低下することがあります。回線速度が100Mbpsでも、VPN経由だと50〜70Mbps程度になるケースがあるため、元の回線速度に余裕が必要です。

リモートデスクトップ
推奨:下り30Mbps以上、上り10Mbps以上、Ping値50ms以下
会社のPCをリモートで操作する場合、速度だけでなくPing値(応答速度)も重要です。Ping値が高いとマウスの動きやキーボード入力にタイムラグが出て、操作にストレスを感じます。光回線ならPing値20ms以下が一般的なので問題ありません。
テレワークにおすすめの光回線
安定性重視なら独自回線
NURO光やauひかりなど、NTTのフレッツ光回線を使わない独自回線は、利用者が少ない分混雑しにくいです。特にNURO光は下り最大2Gbpsで、実測速度も500Mbps以上出ることが多いです。
コスパ重視ならIPv6対応の光コラボ
ドコモ光(GMOとくとくBBプロバイダ)やGMOとくとくBB光など、IPv6(IPoE)に対応した光コラボなら、夜間でも安定した速度が出ます。スマホのセット割も使えてお得です。
テレワーク向け回線の選定ポイント
- IPv6(IPoE)対応:混雑する時間帯の速度低下を防ぐ
- 上り速度が速い:ビデオ会議の映像品質に直結する
- Ping値が低い:リモートデスクトップやVPNの操作性に影響する
- 安定性:速度が変動しにくいこと
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Zoomが途切れるときの対処法
「光回線なのにZoomが途切れる」という場合は、以下の方法を試してみてください。
対処法1:有線LAN接続にする
WiFiは便利ですが、電波状況によって速度が不安定になりがちです。仕事用のパソコンはLANケーブルでルーターに直接接続するのが最も確実です。USB-LANアダプターを使えば、LANポートがないノートPCでも有線接続できます。
対処法2:カメラをオフにする
回線速度が足りないときは、カメラをオフにするだけで大幅に帯域を節約できます。音声だけなら数十Kbpsで済みます。
対処法3:他のアプリを閉じる
OneDriveやGoogle Driveの同期、WindowsのUpdate、ブラウザの大量のタブなど、バックグラウンドで通信を消費している可能性があります。ビデオ会議の前に不要なアプリを閉じる習慣をつけましょう。
対処法4:WiFiの周波数帯を5GHzに切り替える
2.4GHz帯はBluetoothや電子レンジと干渉しやすいです。5GHz帯に接続することで、干渉が減って通信が安定します。ただし5GHzは壁を通りにくいため、ルーターと同じ部屋で使うのが理想です。
対処法5:Zoomの設定を最適化する
Zoomの設定画面で以下の項目を確認しましょう。
- 「HDビデオ」をオフにする(回線が厳しい場合)
- 「バーチャル背景」をオフにする(CPU負荷が高い)
- 「外見を補正する」をオフにする(同上)
参考:Microsoft – Teamsのパフォーマンスを改善する

テレワーク環境を整えるためのWiFi設定
仕事部屋にWiFiアクセスポイントを追加する
仕事部屋がルーターから離れている場合、仕事部屋にWiFiアクセスポイント(またはメッシュWiFiのサテライト)を設置するだけで劇的に改善します。
QoS設定でビデオ会議を優先する
ルーターのQoS(Quality of Service)設定で、ビデオ会議の通信を優先的に処理するように設定できます。家族が動画を視聴していても、自分のビデオ会議が優先されます。設定方法はルーターのメーカーサイトで確認してください。
仕事用と家族用でSSIDを分ける
デュアルバンド対応のルーターなら、5GHz帯を仕事専用、2.4GHz帯を家族用に分けるのも一つの方法です。帯域の奪い合いを避けられます。
テレワークに必要な回線速度の目安まとめ
| 用途 | 最低限 | 快適 |
|---|---|---|
| ビデオ会議(1対1) | 5Mbps | 30Mbps以上 |
| ビデオ会議(グループ) | 10Mbps | 50Mbps以上 |
| クラウドストレージ | 10Mbps | 30Mbps以上 |
| VPN接続 | 20Mbps | 50Mbps以上 |
| リモートデスクトップ | 10Mbps | 30Mbps以上 |
| テレワーク全般(総合) | 30Mbps | 100Mbps以上 |
まとめ
テレワーク・Zoomに必要な回線速度とポイントを整理すると以下のとおりです。
- Zoomの推奨速度は数Mbpsだが、実用上は下り・上り30Mbps以上必要
- 上り速度が重要(ビデオ会議の映像送信・ファイルアップロード)
- 光回線なら速度的には問題なし。WiFi環境を整えるのが鍵
- 最も確実な対策は有線LAN接続
- IPv6対応の光回線で夜間の速度低下を防ぐ
テレワークのストレスの多くはネット環境で解決できます。回線とWiFi環境を見直して、快適な在宅ワークを実現しましょう。
※記事執筆時点での情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
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