「リビングは快適なのに寝室ではWiFiが遅い」「2階に行くと動画が止まる」。このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
WiFiの電波が弱くなる原因はパターンが決まっており、正しく対処すれば改善できるケースがほとんどです。この記事では、お金をかけずにできる方法から根本的な解決策まで、10個の対策を順番に紹介します。
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WiFiの電波が弱くなる3つの原因
対策を講じる前に、まず原因を把握しておきましょう。WiFiの電波が弱くなる原因は大きく分けて3つあります。
1. ルーターからの距離
WiFiの電波は距離が遠くなるほど弱くなります。壁や床を挟むとさらに減衰します。
2. 障害物
壁(特にコンクリートや鉄筋)、大きな家具、水槽、電子レンジなどがWiFiの電波を遮ったり干渉したりします。
3. 電波の干渉
近隣のWiFiやBluetooth機器、電子レンジなどが同じ周波数帯を使用していて干渉が起きることがあります。特にマンションやアパートでは近隣のWiFiとの干渉が発生しやすいです。

【すぐできる】お金をかけずに改善する方法
対策1:ルーターの設置場所を見直す
最も手軽で効果が高い方法です。ルーターの最適な設置場所のポイントは以下の通りです。
家の中心に近い場所に置く
WiFiの電波は全方向に広がるため、家の端に置くと反対側まで届きにくくなります。なるべく家の中心に近い場所に設置してください。
高い場所に設置する
床置きよりも棚の上など高い場所の方が電波が届きやすくなります。目安は1〜1.5m程度の高さです。
周りに障害物がない場所を選ぶ
本棚の中やテレビ台の裏など、障害物に囲まれた場所は避けてください。なるべくオープンな場所が最適です。
水槽や金属の近くを避ける
水と金属はWiFiの電波を吸収・反射します。水槽の隣や金属ラックの中に設置するのは避けましょう。
対策2:電子レンジからルーターを離す
電子レンジは2.4GHz帯の電波を発生させるため、WiFiの2.4GHz帯と干渉します。ルーターはキッチンから離れた場所に設置してください。電子レンジを使うたびにWiFiが途切れる場合は、これが原因の可能性が高いです。
対策3:5GHz帯に切り替える
WiFiルーターの多くは2.4GHzと5GHzの2つの周波数帯に対応しています。2.4GHz帯は障害物に強い反面、干渉を受けやすく、5GHz帯は干渉に強い反面、障害物に弱いという特性があります。
同じ部屋内やルーターに近い場所であれば、5GHz帯に切り替えるだけで速度が改善されることが多いです。WiFiの接続先を「○○-5G」や「○○-a」という名前のネットワークに変更してみてください。

対策4:WiFiのチャンネルを変更する
マンションなど周囲にWiFiがたくさんある環境では、同じチャンネルを使っているWiFi同士が干渉して速度が落ちることがあります。ルーターの管理画面からWiFiのチャンネルを変更すると改善されるケースがあります。
スマホのWiFiアナライザーアプリ(Androidなら「WiFi Analyzer」など)を使うと、空いているチャンネルを確認できます。
対策5:ルーターを再起動する
意外と効果があるのがルーターの再起動です。長期間つけっぱなしだとメモリが蓄積したり、最適でないチャンネルに固定されたりすることがあります。電源を抜いて30秒待ってから再度電源を入れるだけで改善されることもあります。定期的(月1回程度)に再起動するのがおすすめです。
【少し投資して】機器を追加して改善する方法
対策6:WiFi中継器を導入する
WiFi中継器は、ルーターの電波をキャッチして再発信してくれる機器です。電波が届きにくい部屋とルーターの中間地点に設置すると、WiFiのカバー範囲を広げられます。
価格は3,000円〜1万円程度です。コンセントに直接挿すタイプが場所を取らず便利です。ただし中継器を経由するぶん速度は多少落ちるため、次に紹介するメッシュWiFiと比較検討してみてください。
対策7:メッシュWiFiを導入する
記事執筆時点で最もおすすめの方法がメッシュWiFiです。複数のWiFiユニットを家の各所に配置して、家全体を一つのWiFiネットワークでカバーする仕組みです。
中継器と違い、メッシュWiFiは各ユニット間でシームレスに接続が切り替わるため、部屋を移動しても速度が落ちにくいのが特徴です。「メッシュWiFiにしたら、どの部屋でも快適になった」「3LDKの隅々までWiFiが届くようになった」という口コミが多く見られます。
人気のメッシュWiFiシステムとしては、TP-LinkのDecoシリーズ、Google Nest WiFi、BUFFALOのメッシュWiFiなどがあります。2台セットで1万5千円〜3万円程度です。Amazonで比較してみてください。

対策8:WiFiルーターを新しいものに買い替える
5年以上前のルーターを使っている場合、買い替えるだけで劇的に改善されることがあります。記事執筆時点ではWiFi 6E対応ルーターが主流で、WiFi 7対応モデルも登場しています。従来のWiFi 5と比べて速度も安定性も大幅に向上しています。
特にWiFi 6以降は、複数端末を同時接続した際の安定性が大きく改善されています。スマホ、PC、タブレット、ゲーム機、スマート家電と接続台数が多い家庭ほど、新しいルーターの恩恵を受けられます。
1万円〜2万円程度で十分高性能なルーターが購入できるため、古いルーターを使っている方はぜひ検討してみてください。
【根本解決】回線や配線を見直す方法
対策9:有線LAN接続を活用する
どうしてもWiFiが届かない部屋がある場合は、有線LANの活用も検討しましょう。LANケーブルでルーターとPCを直接つなげば、WiFiの電波強度に関係なく安定した高速通信が可能です。
「部屋をまたいでLANケーブルを引くのは大変」という場合は、PLCアダプター(コンセントLAN)を使う方法もあります。家庭の電気配線を通じてネットワーク信号を送る機器で、コンセントに挿すだけでLANポートを増設できます。
ただしPLCは家の電気配線の状態に依存するため、環境によっては速度が出ないこともあります。
対策10:光回線の契約プランを見直す
WiFiの電波自体は届いているのに速度が遅い場合、そもそもの光回線の速度がボトルネックになっている可能性があります。
マンションでVDSL方式(最大100Mbps)の場合は、光配線方式への切り替えができないか管理会社に相談してみてください。また、フレッツ光系で夜間に遅くなる場合は、IPv6(IPoE)対応のプロバイダに変更するだけで改善されることもあります。
自分が使っている回線の実測値はみんなのネット回線速度(みんそく)で確認できます。
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部屋の間取り別・おすすめ対策
1K・1LDK(一人暮らし)
部屋が1〜2つなら、ルーターの設置場所を見直すだけで十分なことが多いです。5GHz帯への切り替えも効果的です。メッシュWiFiはオーバースペックです。
2LDK〜3LDK(ファミリー向け)
ルーターから遠い部屋がある場合は、中継器かメッシュWiFiが効果的です。特にメッシュWiFiはこの広さから効果を実感しやすくなります。2台セットで家全体をカバーできます。
戸建て(2階建て以上)
階をまたぐと電波がかなり減衰するため、メッシュWiFiがほぼ必須です。各階に1台ずつユニットを配置するのがベストです。3階建てなら3台セットを検討してください。
有線LANを各階に引いてアクセスポイントを設置する方法もありますが、配線工事が必要になる場合もあります。新築やリフォームのタイミングで一緒に施工しておくのがおすすめです。
WiFiの電波強度を測定する方法
対策の前後で効果を確認するために、WiFiの電波強度を測定しておくと便利です。
スマホアプリ
Androidなら「WiFi Analyzer」、iPhoneなら「Speedtest by Ookla」で速度と電波強度を測定できます。
PC
Windowsなら「netsh wlan show interfaces」コマンドで電波強度を確認可能です。Speedtest.netで速度測定もできます。
各部屋で測定して「どの部屋が弱いのか」「どのくらい改善されたのか」を数値で把握することが、効果的な対策の第一歩です。

やってはいけないNG対策
アルミホイルでアンテナを作る
ネットでよく見かける裏技ですが、効果は限定的です。そもそもルーターの電波は全方向に出した方が効率的なため、特定の方向だけ強くしても根本解決にはなりません。
ルーターのアンテナを外す
「アンテナを外した方が電波が強くなる」というのは誤情報です。絶対に行わないでください。
怪しい電波グッズを購入する
通販サイトで見かける「WiFi電波増幅シール」のような商品は効果がないものがほとんどです。きちんとした中継器やメッシュWiFiを購入してください。
まとめ:まずは無料でできることから試そう
WiFiの電波が弱い問題は、意外とルーターの設置場所を変えるだけで解決することも多いです。まずはお金をかけずにできる対策(設置場所の見直し、5GHz帯への切り替え、再起動)を試してみて、それでも改善しない場合にメッシュWiFiの導入を検討するのがおすすめです。
記事執筆時点ではメッシュWiFiの性能が向上し価格も手頃になっているため、家全体のWiFi環境を一気に改善するなら最もコスパの良い投資と言えます。快適なWiFi環境を手に入れて、ストレスのないネット生活を送りましょう。
※記事執筆時点での情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
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