「1階にルーターを置いているけど、2階だとWiFiがめちゃくちゃ遅い……」
戸建てに住んでいると、こうした悩みは珍しくありません。1階では快適なのに、2階の部屋に行くとYouTubeがカクカクになったり、Zoomが途切れたりすることがあります。
WiFiの電波は壁や天井を通るたびに弱くなるため、階をまたぐとどうしても弱くなりがちです。しかし、対策すれば劇的に改善できます。具体的な方法を7つ紹介します。

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対策1:ルーターの設置場所を見直す
最もお金がかからない方法です。ルーターの置き場所を変えるだけで電波状況が改善することがあります。
理想的な設置場所
- 家の中央付近(端っこに置くと反対側に届きにくい)
- 床から1〜1.5mの高さ(床に直置きはNG、電波は下にも飛びます)
- 壁や家具から少し離す(密着させると電波が遮られます)
避けるべき場所
- 電子レンジの近く(2.4GHzと干渉します)
- 水槽の近く(水は電波を吸収します)
- 金属製のラックや棚の中(電波が遮られます)
- クローゼットや押し入れの中(見えないからと隠さないでください)
特に2階での利用を重視するなら、1階の天井近くにルーターを設置するのが効果的です。電波が上に向かいやすくなるため、棚の上に置くだけでも改善するケースがあります。
対策2:WiFi中継器を使う
手軽にWiFiの範囲を広げたいなら、WiFi中継器(リピーター)がおすすめです。コンセントに挿すだけで、ルーターの電波を中継して2階まで届けてくれます。
中継器の設置場所
1階と2階の中間あたり(階段付近のコンセント)に設置するのがベストです。ルーターから遠すぎると中継する電波自体が弱くなりますし、近すぎると効果が薄くなります。
中継器のメリット・デメリット
- メリット:安い(3,000〜8,000円程度)、設置が簡単
- デメリット:速度が半減する(ルーターとの通信とデバイスへの通信で帯域を共有するため)、ルーターと中継器でSSIDが異なる場合がある
速度の半減が気になる場合は、次に紹介するメッシュWiFiの方がおすすめです。

対策3:メッシュWiFiシステムを導入する
記事執筆時点で最も効果的な対策がメッシュWiFiシステムです。親機と子機(サテライト)が連携して、家全体をムラなくカバーしてくれます。
メッシュWiFiのメリット
- 速度の低下が少ない(専用のバックホール通信を使うモデルが多い)
- SSIDが1つで、移動しても自動で最適なアクセスポイントに切り替わる
- 複数台のサテライトで広い家でもカバー可能
- 設定がアプリで簡単にできる
おすすめのメッシュWiFiシステム
TP-LinkのDecoシリーズやBUFFALOのメッシュWiFi対応ルーターが人気です。各製品の詳しい比較はメッシュWiFiおすすめ比較をご覧ください。2〜3LDKの戸建てなら2台セット、それ以上なら3台セットを選ぶのが目安です。WiFi 7対応モデルも登場していますが、対応デバイスがまだ少ない現状ではWiFi 6/6E対応モデルでも十分です。
対策4:5GHz帯から2.4GHz帯に切り替える
WiFiには2.4GHzと5GHzの2つの周波数帯があります。2階で使うなら2.4GHz帯の方が適している場合があります。
2つの周波数帯の特徴
| 項目 | 2.4GHz | 5GHz |
|---|---|---|
| 速度 | やや遅い | 速い |
| 壁の透過性 | 高い(届きやすい) | 低い(届きにくい) |
| 干渉 | 受けやすい | 受けにくい |
5GHzは速度は速いものの壁を通りにくい性質があります。2つの周波数帯の詳しい使い分けは2.4GHzと5GHzの違いで解説しています。2階で使う場合は、まず2.4GHzに接続してみて速度が改善するか試してください。ルーターのSSIDで「-2G」「-5G」のように区別されていることが多いです。
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対策5:有線LANを2階まで引く
「安定性を最優先にしたい」なら、有線LANケーブルを2階まで引くのが最も確実な方法です。
やり方
- フラットタイプのLANケーブルを使えば、ドアの隙間を通せます
- 壁沿いにモールで固定すれば見た目もスッキリします
- 2階にWiFiアクセスポイントを設置すれば、2階でもWiFiが使えます
見た目を気にしないなら、これが最も速くて安定する方法です。オンラインゲームやテレワークで安定した回線が必要な方にはおすすめです。

対策6:PLCアダプター(コンセントLAN)を使う
家の電気配線(コンセント)を使ってネット信号を伝送するのがPLCアダプターです。LANケーブルを引き回す必要がなく、コンセントに挿すだけで使えます。
PLCアダプターの仕組み
- 1階のコンセントにPLCアダプターを挿し、ルーターとLANケーブルで接続
- 2階のコンセントにもう1つのPLCアダプターを挿す
- 2階のPLCアダプターからLANケーブルでパソコンやWiFiアクセスポイントに接続
注意点
PLCアダプターは電気配線の状態によって速度が大きく左右されます。古い住宅やブレーカーが別系統の場合はうまく通信できないこともあります。また、たこ足配線のタップに挿すと速度が低下するため、壁のコンセントに直接挿してください。
対策7:ルーターを最新機種に買い替える
5年以上前のルーターを使っているなら、単純にルーターの買い替えで改善する可能性が高いです。
最新ルーターのメリット
- ビームフォーミング機能:デバイスの位置を検出して、そこに集中的に電波を飛ばします
- MU-MIMO:複数デバイスに同時に電波を送れます
- 高出力アンテナ:古い機種より電波の到達距離が長いです
- WiFi 6/6E/7対応:最新規格で速度と安定性が向上しています
ルーターの買い替えだけで解決しない場合は、メッシュWiFiシステムの導入を検討してください。
どの対策を選ぶべき?ケース別おすすめ
とにかく手軽に改善したい
まずはルーターの設置場所を見直してください。それでも改善しない場合はWiFi中継器(3,000円〜)を試してみてください。
速度も安定性も妥協したくない
メッシュWiFiシステムがベストです。2台セットで15,000〜30,000円程度です。
オンラインゲームやテレワークで使う
有線LANを2階まで引くのが最強です。WiFiも必要なら2階にアクセスポイントを追加してください。
賃貸で壁に穴を開けられない
メッシュWiFiかPLCアダプターがおすすめです。フラットLANケーブル+モールも穴を開けずに設置可能です。

まとめ
WiFiが2階に届かない時の対策をまとめると、以下のとおりです。
- お金をかけずにできること → ルーターの設置場所を変える、2.4GHzに切り替える
- 手軽に改善 → WiFi中継器(3,000円〜)
- 根本的に解決 → メッシュWiFiシステム(15,000円〜)
- 最強の安定性 → 有線LANを2階に引く
まずは無料でできるルーターの設置場所の見直しから試して、それでも改善しない場合は機器の導入を検討してみてください。WiFi全般の電波改善策はWiFiの電波が弱い部屋の改善策10選でも紹介しています。
※記事執筆時点での情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
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