会社やオフィスの光回線を選ぶとき、「個人用と何が違うの?」「法人プランは本当に必要?」と疑問に思う方は多いです。
結論から言うと、ビジネスで使うなら法人向けプランを選んでおいた方が安心です。この記事では、法人向け光回線の選び方と、おすすめの回線を比較して紹介します。
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法人向け光回線と個人向けの違い
固定IPアドレスが使える
法人プランの最大の特徴が固定IPアドレスの提供です。VPNの構築、自社サーバーの公開、セキュリティ機器のIP制限など、ビジネスで固定IPが必要になる場面は多くあります。
個人向けプランだと動的IP(接続のたびに変わるIP)が基本のため、固定IPが必要な場合は法人プラン一択になります。
SLA(品質保証)が付いている
法人プランにはSLA(Service Level Agreement:サービス品質保証)が設定されていることが多いです。例えば「月間稼働率99.99%を保証」「障害時は○時間以内に復旧」といった契約で、万が一回線が落ちた場合の補償があります。
個人向けプランだと「ベストエフォート(最大限努力します)」だけで保証がないため、業務が止まっても補償はゼロです。ビジネスとしてはリスクが大きいです。
帯域保証型プランがある
個人向けは「最大1Gbps」と言いつつ実測は数十~数百Mbpsということが多いですが、法人向けには「帯域保証型」というプランがあり、常に一定以上の速度を保証してくれます。
例えば「100Mbps保証」なら、どんなに混雑しても100Mbps以下にはなりません。Web会議やクラウドサービスを多用するオフィスには安心です。
サポート体制が手厚い
個人向けサポートは9時~18時が多いですが、法人向けは24時間365日対応のプランもあります。障害発生時の駆けつけ対応や、専任担当者が付くサービスもあります。

法人向け光回線の選び方 5つのチェックポイント
チェック1:従業員数と利用台数
10人以下の小規模オフィスと、100人規模のオフィスでは必要な帯域が全く違います。目安は以下のとおりです。
- 1~10人:ベストエフォート1Gbpsで十分なことが多い
- 10~50人:ベストエフォート1Gbpsまたは帯域保証100Mbps
- 50~100人:帯域保証100Mbps以上または1Gbps帯域保証
- 100人以上:帯域保証1Gbps以上、回線冗長化も検討
チェック2:固定IPの必要数
固定IPが1個あれば十分なのか、複数必要なのかで選ぶプランが変わります。VPN用に1個だけなら安いプランで問題ありません。自社でWebサーバーやメールサーバーを運用するなら複数のIPが必要になります。
チェック3:回線の冗長化
回線が落ちたら業務が完全に止まる場合は、メイン回線とバックアップ回線の2本体制にしておくのが安全です。異なる回線事業者を使えば、どちらかが障害を起こしても片方で業務を継続できます。
チェック4:セキュリティオプション
法人向けプランにはUTM(統合脅威管理)やファイアウォールのオプションが用意されていることが多いです。自社でセキュリティ対策が万全なら不要ですが、専任のIT担当がいない中小企業なら検討する価値があります。
チェック5:契約期間と違約金
法人向けプランは2~3年の契約縛りがあることが多いです。オフィス移転の可能性がある場合は、契約期間の短いプランや移転時の対応を確認しておきましょう。
まずは「従業員数」「固定IPの要否」「回線停止の影響度」の3点を整理すると、最適なプランが見えてきます。
おすすめの法人向け光回線
おすすめ①:フレッツ光ネクスト ビジネスタイプ
NTT東日本・西日本が提供する法人向けの定番です。ベストエフォート1Gbpsで月額約41,000円~。帯域優先機能付きで、個人向けよりも安定した速度が出ます。全国対応で信頼性は抜群です。
固定IPはプロバイダ側で提供されます。NTT東日本のビジネス向けフレッツ光ページで詳細を確認できます。
おすすめ②:フレッツ光クロス ビジネスタイプ
10Gbps対応の法人プランです。大容量データの送受信やクラウドサービスの利用が多いオフィスにおすすめです。提供エリアはまだ限られますが、拡大中です。
おすすめ③:NURO Biz(法人向けNURO光)
下り最大2Gbps(スタンダードプラン)で月額20,735円~。帯域保証型のプレミアムプランも用意されています。固定IP付きで、コスパは比較的良いです。対応エリア内ならおすすめです。
おすすめ④:auひかり ビジネス
KDDIが提供する法人向け光回線です。独自回線で安定した速度が出ます。固定IP1個付きのプランで月額6,160円~とリーズナブルです。小規模オフィスなら十分な性能です。
おすすめ⑤:光コラボの法人プラン
ドコモ光やソフトバンク光にも法人向けプランがあります。フレッツ光の設備を使いながら、各事業者独自のサービスやセット割が利用できます。月額料金は個人向けとあまり変わらないため、小規模事業者には手軽に始められます。

小規模オフィス・SOHO向けのコスパ重視プラン
従業員が5人以下の小規模オフィスやSOHOなら、個人向けの光回線に固定IPオプションを追加するという選択肢もあります。法人プランより大幅に安く済むケースが多いです。
ただし、SLAや手厚いサポートは付かないため、回線が落ちても半日くらいは耐えられる業態に限った方が良いです。
総務省のブロードバンドサービスに関する情報も、法人向け回線選びの参考になります。
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法人回線の開通までの期間
法人向け光回線の開通には、個人向けよりも時間がかかることが多いです。
- フレッツ光ビジネスタイプ:申し込みから2~4週間
- 帯域保証型プラン:申し込みから1~2ヶ月
- NURO Biz:申し込みから1~3ヶ月
オフィスの移転や開業に合わせるなら、余裕を持って2~3ヶ月前には申し込んでおきましょう。
法人向け回線は開通まで個人向けより時間がかかります。特に帯域保証型やNURO Bizは1~3ヶ月かかることもあるため、早めに申し込みましょう。
経費処理について
法人名義で契約した光回線の料金は、全額経費(通信費)として計上できます。個人事業主の場合は、事業使用割合に応じて按分する必要があります。領収書や契約書は国税庁の通信費に関するページを参考に保管しておきましょう。
まとめ
法人向け光回線は、固定IP、SLA、帯域保証、手厚いサポートが個人向けとの大きな違いです。従業員数や業務内容に合わせて適切なプランを選ぶことが重要です。
小規模オフィスなら光コラボの法人プランやauひかりビジネスがコスパに優れています。中規模以上ならフレッツ光ビジネスタイプや帯域保証型プランがおすすめです。開通まで時間がかかるため、早めの準備を心がけてください。個人利用向けの回線選びについては光回線おすすめ比較も参考にしてみてください。

※記事執筆時点での情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
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