スマホ、PC、タブレット、ゲーム機、スマートスピーカー、スマートロック、ロボット掃除機……。記事執筆時点では、1人あたり3〜5台のデバイスがWiFiに繋がっているのが普通です。家族4人なら15〜20台、さらにIoT家電を加えると30台以上になることも珍しくありません。
しかし、安いルーターだと接続台数が増えると途端に不安定になります。この記事では、多台数接続でも安定するルーターの選び方とおすすめ機種を紹介します。

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なぜ接続台数が増えると不安定になるのか
ルーターのCPU・メモリの限界
ルーターも中身はコンピューターのため、CPUやメモリに限界があります。安価なルーターはCPUが非力で、多くのデバイスの通信を同時に処理しきれなくなります。その結果、速度が落ちたり接続が切れたりします。
WiFi電波の帯域幅の問題
WiFiの電波は限られた帯域幅を全デバイスで共有しています。2.4GHz帯はチャンネル数が少なくて干渉しやすく、5GHz帯も同時に通信するデバイスが多いと1台あたりの速度が低下します。
WiFi 7/6Eの「マルチリンク」が解決策
WiFi 7では「MLO(マルチリンクオペレーション)」という技術で、2.4GHz・5GHz・6GHzの複数の周波数帯を同時に使えます。これにより、多台数接続時の帯域不足が大幅に改善されています。
接続台数が多い環境でのルーター選び 5つのポイント
ポイント1:カタログ上の最大接続台数をチェック
ルーターのスペック表には「最大接続台数」が記載されています。ただし、この数字は理論上の最大値であり、実際に快適に使える台数はその半分〜3分の2くらいと考えてください。
- エントリーモデル:最大接続台数 16〜20台 → 実用10〜15台
- ミドルレンジ:最大接続台数 30〜40台 → 実用20〜25台
- ハイエンド:最大接続台数 50台以上 → 実用30〜40台
ポイント2:トライバンド以上を選ぶ
WiFiルーターには「デュアルバンド」と「トライバンド」があります。
- デュアルバンド:2.4GHz + 5GHzの2つの周波数帯
- トライバンド:2.4GHz + 5GHz × 2の3つの周波数帯
- クアッドバンド:2.4GHz + 5GHz × 2 + 6GHzの4つの周波数帯(WiFi 7)
接続台数が多い環境では、トライバンド以上がおすすめです。帯域を分散できるため、1つの周波数帯が混雑しても他の帯域で通信できます。

ポイント3:WiFi 6以上の規格を選ぶ
WiFi 6(802.11ax)以降には「OFDMA」という技術が搭載されていて、複数のデバイスに同時にデータを送れます。WiFi 5以前は1台ずつ順番にデータを送っていたため、デバイスが増えると待ち時間が発生していました。
記事執筆時点ではWiFi 7対応ルーターがベストですが、WiFi 6Eでも十分な性能があります。
ポイント4:CPUとメモリのスペックを確認
ルーターのCPUがクアッドコア(4コア)以上で、メモリが512MB以上あると、多台数接続でも安定しやすいです。ゲーミングルーターや法人向けルーターは、この辺のスペックが高い傾向にあります。
ポイント5:メッシュWiFiを検討する
1台のルーターで広いエリアをカバーするより、複数台のメッシュWiFiでエリアを分担した方が、接続台数が多い環境では安定します。各ノードが担当するデバイス数が減るため、1台あたりの負荷が下がります。
おすすめルーター(多台数接続向け)
おすすめ①:バッファロー WXR-11000XE12(WiFi 7)
- 対応規格:WiFi 7(802.11be)
- バンド数:トライバンド(2.4GHz + 5GHz + 6GHz)
- 最大接続台数:64台
- CPU:クアッドコア 2.0GHz
- 特徴:10Gbps WANポート搭載、EasyMesh対応
- 実売価格:4万円前後
バッファローのフラッグシップモデルです。64台同時接続対応で、大家族やIoT機器が多い家庭に最適です。メッシュ対応のため、広い家でもサテライト機を追加すればカバーできます。
おすすめ②:ASUS RT-BE96U(WiFi 7)
- 対応規格:WiFi 7(802.11be)
- バンド数:クアッドバンド
- 最大接続台数:100台以上
- CPU:クアッドコア 2.6GHz
- 特徴:AiMesh対応、ゲーミング機能充実
- 実売価格:6万円前後
ASUSのハイエンドゲーミングルーターです。接続台数100台以上に対応し、IoTデバイスが大量にある環境でも余裕があります。QoS機能で特定デバイスの通信を優先できるのもポイントです。
おすすめ③:TP-Link Deco BE85(WiFi 7メッシュ)
- 対応規格:WiFi 7(802.11be)
- バンド数:トライバンド
- 最大接続台数:200台(2パック時)
- 特徴:メッシュWiFi、2.5Gbpsポート搭載
- 実売価格:5万円前後(2パック)
メッシュWiFiならTP-LinkのDecoシリーズが人気です。2台セットで家全体をカバーでき、接続台数も多いです。デザインもシンプルでインテリアに馴染みます。間取りに合わせて台数を調整できるのも利点です。

おすすめ④:NEC Aterm WX11000T12(WiFi 6E)
- 対応規格:WiFi 6E
- バンド数:トライバンド(2.4GHz + 5GHz + 6GHz)
- 最大接続台数:36台
- 特徴:安定性に定評あり、メッシュ中継対応
- 実売価格:2.5万円前後
安定性の高さで評判のNEC Atermです。コスパも良好で、予算を抑えたい方にはこちらがおすすめです。36台の上限はありますが、3〜4人家族なら十分です。
NEC Aterm公式サイトで各モデルのスペック比較ができます。
接続台数別のおすすめ構成
15台以下(一人暮らし〜二人暮らし)
ミドルレンジのデュアルバンドルーターで十分です。WiFi 6対応で1万円前後の製品で快適に使えます。
15〜30台(3〜4人家族)
トライバンドのWiFi 6E以上のルーターがおすすめです。2〜3万円のモデルで快適に使えます。
30台以上(大家族+IoT多数)
WiFi 7対応のハイエンドルーター、またはメッシュWiFiシステムの導入を推奨します。予算は3〜6万円です。接続台数が50台を超えるなら、メッシュWiFiの方が安定します。
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IoTデバイスの接続で気をつけること
スマートホーム機器の多くは2.4GHz帯しか対応していません。5GHzや6GHzに繋げようとしても接続できないため注意してください。ルーターのSSIDを2.4GHzと5GHzで分けて管理できるモデルを選ぶと、IoTデバイスの接続が楽になります。
また、IoTデバイスのセキュリティも考慮してください。ゲスト用のWiFiネットワークを分けて、IoTデバイスはそちらに接続するのがセキュリティ的にはベストです。IPAのIoTセキュリティ対策ページも参考になります。

まとめ
WiFi接続台数が多い環境では、以下のポイントを押さえてルーターを選んでください。
- トライバンド以上のルーターを選ぶ
- WiFi 6以上の規格に対応していること
- CPUクアッドコア以上のスペックを確認する
- 30台以上ならメッシュWiFiの導入がおすすめ
- IoT機器はゲストネットワークに分けるとセキュリティが向上する
記事執筆時点ではWiFi 7対応ルーターが充実してきており、多台数接続の問題はかなり解決しやすくなっています。IoT時代に対応したルーター選びで、快適なネッ��環境を整えてください。���すすめルーターの詳細はWiFiルーターおすすめでも紹介しています。電波が弱い部屋がある場合はWiFi中継器おすすめも参考にしてみてください。
※記事執筆時点での情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
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